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葬儀に関する豆知識

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お布施の書き方は?相場はどのくらい?〜葬儀とお坊さん〜

仏式で葬儀を行う上で、欠かせないのが僧侶、お坊さんです。

しかし、いざ葬儀をあげるとなったとき、

「菩提寺って???」「どちらのお坊さんに頼めば良いの??」

最初はわからないことだらけで困惑・・・というか方が多くいらっしゃいます。

こちらの記事では、僧侶の手配から、お布施の書き方、渡し方、いわゆる「お気持ち」の相場もご紹介しようと思います。

仏式の葬儀においての僧侶の役割

日本の葬儀の9割が仏式と言われています。
これだけの多くの葬儀が仏式となると、仏式以外のお葬式には参列したことがないという方も多いのではないでしょうか。
 
仏式の葬儀でのお坊さんの葬儀での役割は、
「お経をあげること」と「説法」、「戒名をつける」などがあげられます。
 
その中でも、葬儀に欠かせないのがお経をあげること「読経」です。
 
葬儀といえば、お坊さんに読経を上げていただいて、参列者みんなで故人を弔う…。
葬儀の風景として当たり前のように思いますが、
そもそも、なぜ、お坊さんはお経をあげるのでしょうか。
 

お経とは

仏教の開祖といえば、言わずと知れたお釈迦様、ブッダです。そのお釈迦様の教えを弟子立ちがまとめて、伝えて行ったのものが「お経」の原型です。
最初は、口伝えだったものを後世になり文書化もされました。
 
内容は、弟子たちが行うべき生活や道徳、守っていくべき規則についてなどが書いてあり、それについての解釈もついています。
お経はこの教えをもって、人が幸せに生きていけるようにと作られたもので、
様々な苦を乗り越えられるようなヒントやきっかけをくれる言葉が詰まっています。
 
その中でも葬儀で読まれるお経は、故人が安らかに眠れるようにとあげられます。
 
しかし、お経はインドから中国を経てきたもので、正直、お坊さんの読経を聞いているだけでは全く意味はわかりません。
 
それでも、葬儀会場が荘厳な空気に包まれ、その一連の儀式が故人を失った人々の悲しみを癒します。
 
葬儀の場では、読経以外に「説法」や「法話」も行われます。
多くの場合、仏教の教えをもとに、故人や遺族の状況に重ね合わせながら、優しく説いてくれるのです。
 
 

喪主や遺族へ送る言葉

僧侶には「読経」「説法」以上に重要な役割があります。
それは、遺族との語らいです。
 
葬儀の前に、必ず、お坊さんと打ち合わせを行うのですが、この時、故人の人となりや、家族の思いなどを聞いて語り合います。
 
この遺族との打ち合わせの中で話を聞いてあげることが、一番大切な役割だと考えるお坊さんは少なくありません。
 

お坊さんを手配する方法

いざ、葬儀でお坊さんに来てもらうとなったとき、具体的にはどうすれば良いのでしょうか。
多くの場合、まずは葬儀社が相談にのってくれます。
 
相談すると、葬儀社が提案してくれる手配の方法は何パターンかあります。
1.菩提寺にお願いする
2.葬儀社の懇意の僧侶を紹介してもらう
3.菩提寺が遠方でお坊さんが来られない場合、菩提寺にお寺を紹介してもらう
4.遺族自ら探す
 

菩提寺にお願いする

菩提寺があれば、まずは菩提寺に連絡し、住職に来てもらえるかを聞きます。
菩提寺とは、先祖代々の墓があるお寺のことです。
 
ご高齢の方が亡くなった場合など、長らく田舎の実家と疎遠であったりすると、お墓がどこのお寺にあるのかわからないこともあります。
その場合は、親戚に聞いてみるなど、せめて宗派だけでも突き止めたいところです。
 
宗派が違うお坊さんに戒名などつけてもらうと、後日、実家のお墓に入ることになった場合、入れない場合があります。
 
しかし、現代では菩提寺に関しては状況が変化してきています。
昔は必ず各家々に菩提寺がありましたが、核家族化も進み、菩提寺を持たない家も増えています。
 

葬儀社に僧侶を紹介してもらう

特に菩提寺もなく、お墓は宗教を限定しない霊園などを予定しているときは、
葬儀社に紹介してもらえます。
 
もしくは、菩提寺が不明で葬儀までに連絡がつかないなどのときも、お坊さんを探してもらえます。
 

菩提寺から紹介してもらう

「先祖代々の墓は、田舎で遠い。」というご家族は多く、菩提寺の住職は来られないというときもあります。
そんな場合は、菩提寺に同じ宗派のお寺さんを紹介してもらえます。
 

自分でお坊さんを探す

葬儀社に紹介をしてもらわずに、自力で探すことも可能で、
知人を介してお坊さんを紹介してもらったり、お墓は持っていないけれど近所のお寺に頼める場合もあります。
その他にも、インターネットでも「お坊さん紹介サイト」もあります。
 
もし自力で探すとしても、いい葬儀社は快く協力してくれますので、遠慮せずに相談してみましょう。
 
 

お布施とは

お坊さんへの報酬は「お布施」と言います。
「お布施」は金銭を指すわけでなく、見返りを求めないで施される物全てに当てはまり、
言ってみれば、寄付のようなものです。
 
例えば、説法に感動した貧しい人が、僧侶にボロ布を渡したという逸話があります。
ボロ布を渡された僧侶は快く受け取り、その布で袈裟をこしらえたと伝えられていて、それが今の袈裟の起源であり、お布施の元でもあると言います。
 
とはいえ、現代ではお坊さんに来てもらう場合は、お布施は現金でお礼として渡します。
 

お布施の相場

先ほど記したように、お布施は謝礼であり「費用」ではありません。
なので、決まった金額があるわけではなく、菩提寺に前もって金額を聞いても、「お気持ちで・・・」と言われてしまうことが多いのです。
 
ただし、最近では、金額を指定しているお寺さんも存在します。
 
一般的な相場感としては、一般葬では20万〜50万円、一日葬では15万〜25万円です。
火葬のみの直葬でお坊さんに来てもらう場合は5万〜15万円が相場です。
 

お布施の地域差

ここで一つ注意する点があります。
葬儀でのお布施は地域によって大きく相場に違いがあり、1番高いのは、愛知などの中部地方の相場65万円、1番安いのは相場29万円の九州地方です。
お寺の格式や宗派によってもお布施の金額に差があり、さらに複雑です。
お寺で具体的に教えていただけない場合は、葬儀社や地域の顔役の方に相談しましょう。
 

戒名料はお布施と合わせて渡す

基本的には、戒名料はお布施と合わせて渡します。
戒名にはランクがあり、ランクが上がると値段も上がると言いますが、実は、必ずしもそうではありません。
故人の生前の社会貢献度やお寺への貢献度が、ランクに影響すると言われ、
貢献していないのにお金を積んでも、位の高い戒名をつけてもらるとは限りません。
 

「お気持ちで結構です」と言われたら

まずは、今一度、お寺さんに「みなさんはお布施はどのくらい包まれることが多いですか?」と聞いてみましょう。
ズバリ「いくらですか?」と聞かれるより幅を持せたり、例をあげてもらうような聞き方にしてみます。
 
それも、なんだか聞きずらいな・・・という場合は、葬儀社に相談すると、教えてくれることもあります。
菩提寺ではなく葬儀社からの紹介の僧侶の場合などは、すぐに答えてもらえるでしょう。
 

お布施の渡し方とマナー

お布施を渡すにもちょっとしたマナーがあります。
そして、葬儀でいつお布施を渡せば良いのでしょうか?
 

お布施を渡すタイミング

お通夜の後が一番良いタイミングです。
しかし、必ずそのタイミングでお布施を渡せるとは限りませんので、もし渡せなかった場合は葬儀が始まる前もしくは、終わった後で僧侶に渡します。
 

お布施を渡す時に気をつけたいこと

お布施は封筒に入れますが、そのまま手で渡さず、袱紗に乗せたり、小さなお盆に乗せて、お坊さんに渡します。
 

お布施の表書きの書き方

お布施を入れる封筒は、ホームセンターや文房具屋、量販店に売っています。
もちろん購入して使用して問題ありません。
 
無地の封筒を使用してもOKですが、その際は、おもて面に「御布施」と「氏名(フルネーム)」もしくは「〇〇家」と書きます。
 
裏面には、縦書きで、住所、氏名、金額を記入します。
その時、金額は「金壱万円也」と、旧字体で書きましょう。
 

お坊さんとこんなトラブルが!

なるべく良好な関係を築きたいお坊さんですが、時には、トラブルも発生します。
 
 

葬儀の開始時間になってもお坊さんが現れない

いわゆるお坊さんの遅刻です。交通渋滞に巻き込まれたり、係の人の伝達間違えなど、理由は様々ですがときどき聞く話です。
ただし、遅刻だけなら大したトラブルではありません。
「お坊さんが到着しないのに、お焼香を初めてしまった。」「遺族との打ち合わせなしで葬儀が行われてしまった。」など、
仏式葬儀の進行を守るために、僧侶の役割を省略してしまっては、これは本末転倒というものです。
 

菩提寺とのトラブル

菩提寺とは年会費のお金のやりとりだけなど疎遠の場合、トラブルが起こりがちです。
首都圏に長く住んでいるAさん。
旦那さんがお亡くなりになり、遠方の菩提樹の住職に連絡したところ、高齢を理由に断られることになりました。
仕方なく、他のお坊さんを手配したところ、宗派が違っていたことが納骨になって発覚!
宗派が違う戒名がついてしまっていると、先祖代々のお墓には入れません。
このような例の場合、戒名を付け直すことになります。

そもそも、葬儀になぜお坊さんが必要なのか

仏式で行う以上、お坊さんは必要です。
お墓がお寺にある以上は、やはり、葬儀は仏式で行い、戒名をつけてもうことが必須となります。
 
ただ、海洋散骨を行う予定であったり、お墓が決まったお寺ではなく、宗教を問わない霊園である場合は仏式の葬儀にこだわらなくても問題はなく、お坊さんに来てもらう必要はもちろんありません。
 
かといって、急にキリスト教式にしたり神式の葬儀にするのも、おかしなことですので無宗教の葬儀を行うことになります。
 
無宗教の場合は、どういった葬儀になるのか、葬儀社との入念な打ち合わせが必要になります。