葬儀 新座

葬儀に関する豆知識

葬儀に関する豆知識

新座市・新座市近郊で葬儀社 をお探しの方へ

無宗教・フリースタイルの葬儀〜大切な人を「らしく」送る〜

「自分らしいお葬式を行いたい」という人が増えています。

宗教的な葬儀がピンとこない、高額な葬儀で遺族に負担をかけたくない、

アットホームに送りたいなどなど理由は様々。

しかし、いざ、形式にとらわれないオリジナルな葬儀を行った後、

残された遺族が「実は後悔している・・・」といった声も少なくありません。

今回は「自分らしい葬儀」無宗教・フリースタイル葬儀について、

どんな種類があるのか、行う際の注意点などを紹介したいと思います。

葬儀のカタチはいろいろ

近年、葬儀の形式も内容も多岐にわたっています。
身近な親族で執り行う「家族葬」、個人の好みを全面に押し出した「自由葬」、告別式の代わりに友人を呼ぶ「お別れ会」、「生前葬」なんてのもあります。
まずは、主な葬儀の種類をメリット・デメリットも含めてあげてみましょう。
 

一般葬

親族、故人とご縁があった方々に広く参列してもらう葬儀。日本では9割が仏式です。

メリット・デメリット

メリット
日本の伝統的スタイルのため、一連の通夜・葬儀がスームズである。
故人を中心として縁のある方々が顔を合わせ、みんなでお別れができる。
故人がお世話になった方々に直接お礼が言える。
 
デメリット
人数が当日まで不明なため、お料理や返礼品の数を気にしていなければならい。
参列者が多いので、ご挨拶や接待などで遺族が忙しくなり、ゆっくりお別れができない場合もある。
 

家族葬

家族と近しい親族、親しい友人で少人数で行う葬儀。かつては密葬と呼ばれていました。

メリット・デメリット

メリット
参列者への応対が少ないので故人との最後の別れをゆっくり過ごせる。
会場も小さく、アットホームな雰囲気で葬儀費用自体は一般葬より低い。
 
デメリット
故人の昔の友人や仕事関係の方を呼ばないため、後日、自宅の弔問が多くなる。
規模は小さいが、香典も少ないため、結果として自前の出費が一般葬より高くなる場合も。
 

直葬

通夜・葬儀を行わず、火葬のみ行うスタイル。家族、近親者のみ立ち会う事が多いです。

メリット・デメリット

メリット
ほとんど弔問者の応対がなく、本当に近しい身内で見送れる。
葬儀費用が安価で、僧侶の読経などもない場合が多く謝礼も抑えられる。
 
デメリット
遺体安置所から火葬場へ直行なので、あっという間に終わってしまい、
お別れの時間が少ない。
お寺に先祖代々の墓がある場合、相談なく直葬を行うと、納骨時にトラブルになることも。
 

お別れ会(偲ぶ会)

家族葬を済ませ、後日、故人の所縁の方々を招いて、故人を偲び、思い出を語る会です。

メリット・デメリット

メリット
宗教的な儀礼は全くなく、主催者が自由に企画できる。
後日、開催されるということで、準備期間が余裕を持って取れる。
儀式的なものがないので、ゆっくりと故人との思い出を語り合える。
 
デメリット
決まった形式がないので、自分で色々考えることが多い。
 

無宗教葬

僧侶による読経、お焼香、他の宗教的儀式も行わない、自由な形式で行われる葬儀です。

メリット・デメリット

メリット
宗教者を呼ばないため、お布施などの謝礼が必要ない。その後の法要もないのでその費用もなしとなる。
 
デメリット
家族や親戚の賛成を得るのに苦労することがある。
葬儀の決まった形式がないため、進行の仕方などを企画しなければならない。
お寺に先祖代々の墓がある場合、納骨時にトラブルが生じる。
 

生前葬

本来、臨終を迎えてから行われる葬儀を、送られるべき本人が主催者になり、生きているうちに、お世話になった人たちに別れを告げる会です。

メリット・デメリット

メリット
自分の理想とする会が開ける。直接、感謝や思いを伝えられる。
臨終後は、遺族は家族葬に専念でき負担が軽減する。
 
デメリット
本人は気持ちの整理がついていても、招待客の気持ちがついていけなくて、困惑してしまう可能性がある。
 

葬儀の後が重要!供養の意味を知る

火葬から納骨、弔問客の訪問などでバタバタしている時が終わって落ち着いた頃、「心にぽっかり穴が空いたよう・・・」という心情になる方がいます。
特に、自由葬や無宗教葬の場合、宗教者を呼ばずに葬儀を執り行った方はその後の「供養」というメンタルケアがないので、「心の穴」が重症になる恐れがあります。
 

心の拠り所がない状態を回避するために

法事などの供養の機会がなく心の拠り所がない場合、代わりとなる行事を行なっている遺族がいらっしゃいます。
例をあげてみましょう。
 
・仏教で言う法要に当たる時期に、遺族や親しい人々と食事会などを開く
・月命日に家族でお墓参りに行き会食をする
・年に一度は親戚一同で集まる
 
このように、故人を偲ぶシステムがない無宗教の葬儀を行う場合は、
葬儀後のことも念頭に置いて、葬儀を計画することが肝心です。
 

フリースタイル葬儀と予算

家族葬や直葬、自由葬は、一般葬よりも費用が抑えられる思って、
新しいスタイルの葬儀にしよう!と決める遺族も少なからずいらっしゃいます。
 
しかし、蓋を開けてみたら、一般葬より費用が高くなっている場合もあるのです。
 

家族葬の場合

確かに、会場は小さいところですんだり、お料理も返礼品もたくさん用意にしなくて良いので、請求金額としては高額にならないかもしれません。
 
しかし、参列者が少ない=お香典も少ない。
 
お棺、ドライアイス、寝台車、祭壇等々の基本料は、葬儀の規模に関係なく普通にかかってきます。
家族葬の場合、香典による収入があまりないので、基本料はほとんど自己負担となります。
家族葬だからといって、安く済むと考えていると、後悔することになりかねないのです。

直葬は費用は抑えられるが・・・

直葬はさすがに一般葬より費用が抑えて行えます。
かといって、油断も禁物です。
火葬の時だけでも読経を・・・と、お坊さんに来てもらうと、それは別途料金でお坊さんに渡さねばなりません。
直葬は、火葬代など現金をすぐに用意しないといけないものも多く、
注意が必要です。

自由葬は予想外の出費に注意

自由葬は故人の趣味などに合わせて、会場をセッティングしたり、演出のこだわりを追求していくうちに、予算がオーバー!なんてことがよくあります。
葬儀社さんに依頼するにも、オリジナルなのでセット料金などがないので、
一般葬より打ち合わせを密に行わねばなりません。

葬儀社への依頼の仕方

フリースタイルの葬儀を依頼するときは、その気持ちに理解のある葬儀社を選びます。
 

コンセプト?予算?どちらが優先?

自由な葬儀とはいども、予算や親族への配慮などで、できることが限られてきます。葬儀社に自由葬を頼む前に、予算と「やりたい事」の優先順位を決めておきましょう。
そして、具体的には葬儀社との打ち合わせで詰めていくときには最低限「ここは絶対にやりたい」ことは決めておくのがコツです。

経験豊かで企画力のある葬儀社がオススメ!

葬儀社を選ぶときは、まず、それまでの実績を聞いてみましょう。
より具体的に、予算、エピソードや後日談、葬儀の感想などを語ってもらうと、
実際に自分も参考にできるようなプランのことも聞けるかもしれません。
 

新しいスタイルの葬儀で起こりがちなトラブルと解決法

フリースタイルな葬儀を執り行う中で、気をつけないと後になって後悔したり、トラブルに発展する場合もあります。
スタイル別に解決法を見ていきましょう。

トラブル1 菩提寺とのトラブル

無宗教葬を執り行った場合、先祖代々のお墓がある場合に、菩提寺を通さずに葬儀をすると「納骨できない」ことがあります。
 

解決法

前もって菩提寺に故人の思い、事情を話し、理解していただくことが肝心です。
そもそも、戒名をつけたくない、お墓に入りたくないなどの理由があれば、
公営墓地への埋葬や散骨などを検討しなければなりません。
 

トラブル2 高齢の親戚から猛反対にあった!

遺族は新しいスタイルの葬儀に抵抗がなくても、高齢の親族の同意を得られない場合があります。

 

解決法

この場合に一番効果があるのは、故人が生前に書いた遺言書やエンディングノートです。これらの材料があると、周囲の人の説得がスムーズにできます。

トラブル3 葬儀が予想以上に早く終わってしまった

読経やお焼香などの宗教的儀式がないので、挨拶やスライドなどを行なったとしても、
早く終わってしまう場合が多いようです。

 

解決法

無宗教葬や自由葬の企画に実績がある葬儀社に頼みましょう。葬儀社サイドからも提案をしてくれるプロデュース力のあるところだとなお良いです。
 

「いい葬儀」にしたい!でも頑張りすぎに注意

葬儀の形式に正解はありません。
日本伝統の一般葬でも、新しいスタイルの葬儀でも故人を心を込めてお見送りすることができれば「いい葬儀」です。
 
逆に、どんな形式の葬儀でも遺族の心が癒されなければ「いい葬儀」とは言えません。
 
エンディングノートに故人の希望がしたためてあると、
「すべてやってあげなければ!」と遺族なら思ってしまうものです。
 
しかし、それで、遺族がしんどい思いをしてしまっては、故人も悲しむと思ってください。
フリースタイルの葬儀を決めたとしても、決して、無理をせず、
困ったら葬儀社さんに相談しましょう。
 
時には、諦めることを進言してくれる葬儀社さんは、信用できる葬儀社です。